★大会結果
2021年6月24日〜6月27日まで、大阪ヤンマースタジアム長居で開催された、第105回日本選手権陸上。
ここではこの大会の100mを総括として振り返ってみようと思います。
テレビでも放送されましたが、一番の注目は男子100mだったのではないでしょうか。
6月6日に行われた、布勢スプリントで山縣 亮太(セイコー)が自身初となる9秒台をマークし、その記録が9秒95と日本新記録樹立となりました。
史上最高レベルと言われた、男子100m。
山縣 亮太(セイコー)以外にも元日本記録保持者のサニブラウン、日本人初の9秒台をマークした、桐生 祥秀(日本生命)、9秒98のベストを持つ、小池 祐貴(住友電工)と9秒台の記録を持つ選手が4人出場したのは過去になかったことです。
この大会では東京五輪の選考会も兼ねていて、10秒05の標準記録を突破していて、3位以内に入ると五輪内定という条件でした。
そうすると標準を突破しているのはこの4名に加え、先日の布勢スプリントで10秒01の自己ベストを更新した、多田 修平(住友電工)も五輪候補となっていました。
コロナの影響である期間に出したタイムは五輪標準突破記録と認めないとした事により、10秒03の記録を持つケンブリッジは五輪標準を突破している事にはなりませんが、自己ベストタイムは10秒03。
皆さんはどのような順位予想をしたでしょうか。
やはり、同月に日本新記録を樹立した山縣 亮太(セイコー)が一番の優勝候補だったのではないでしょうか。
9秒台4選手はやはり、決勝進出をしてきました。
結果としては+0.2mの中、10秒15で多田 修平(住友電工)が優勝しました。スタートが得意な多田はスタートから飛び出し、そのまま他の選手を寄せ付けずにフィニッシュ。悲願の初優勝を成し遂げました。
2位には準決勝でベストを更新し、好調なデーデー ブルーノ(東海大)が入り、以下、10秒27で山縣 亮太(セイコー)、10秒27で小池 祐貴(住友電工)、10秒28で桐生 祥秀(日本生命)、10秒29でサニブラウンとなりました。
9秒台選手が1位、2位に入れなかったのです。それほどまでに、多田 修平(住友電工)とデーデー ブルーノ(東海大)が良いレースをしたのだと思います。
桐生 祥秀(日本生命)は足に不安があり、山縣 亮太(セイコー)は途中でスパイクのひもがほどけるなどのアクシデントもありましたが、結果的には9秒台4選手は10秒27〜10秒29という僅差の中でレースを終えました。
小池 祐貴(住友電工)は五輪の200mを辞退し、100mの出場を選んだことにより、桐生 祥秀(日本生命)が100mで五輪代表になる事は難しくなりました。
リレーではどんなメンバーでどのようなオーダーが組まれ、どんな結果を出してくれるか楽しみです。
★大会結果